



葬儀にかかる時間は、通夜が受付から解散まで1〜2時間、葬儀・告別式の日は開式から解散まで5〜6時間が目安です。ただしこれは喪主・遺族の拘束時間で、一般参列者はもっと短く終わります。開始時刻を決めているのは火葬場の予約枠で、ここが押さえられなければ当日の時間割そのものが動きます。
この記事でわかること
葬儀の所要時間は、通夜が受付から解散まで1〜2時間、葬儀・告別式の日が5〜6時間というのが標準的な目安です。
この5〜6時間には、告別式そのもの(約1時間)だけでなく、出棺、火葬場への移動、火葬の待ち時間、骨上げ、繰り上げ初七日と精進落としまでが含まれます。式だけを見て「1時間で終わる」と考えていると、当日の予定が大きく狂います。
拘束時間がもっとも長いのは喪主・遺族で、もっとも短い一般参列者とは3倍以上の差が出ます。
一般参列者は焼香を済ませて出棺を見送れば役目を終えますが、遺族は火葬場へ同行し、骨上げを待ち、繰り上げ初七日と精進落としまで付き合うことになります。誰にどこまで参加してもらうかを事前に伝えておくと、当日の混乱が減ります。
| 立場 | 通夜の日 | 告別式の日 | 1日の拘束の目安 |
|---|---|---|---|
| 一般参列者(焼香のみ) | 30〜40分 | 1時間程度(出棺の見送りまで) | 1時間前後 |
| 一般参列者(火葬場まで同行) | 30〜40分 | 3時間程度 | 3時間前後 |
| 親族 | 2〜3時間 | 5〜6時間 | 半日 |
| 喪主・遺族 | 打ち合わせを含め半日 | 6〜7時間(初七日・精進落としまで) | ほぼ終日 |
この表のとおり、案内を出すときは「何時から」だけでなく「どこまで参加していただくか」を書き添えると親切です。
関西では通夜のあとの食事を遺族・親族だけで行うことが多く、一般参列者は焼香後にそのまま帰るのが一般的です。
関東では通夜振る舞いとして一般会葬者にも寿司やオードブルを振る舞うため、参列者も1時間ほど席に着きます。関西ではこの席を身内だけで持ち、一般の参列者には粗供養品を渡して見送る形が主流とされています。大阪で葬儀を出すときに関東の記事をそのまま参考にすると、料理の数も所要時間も読み違えることになります。
通夜は18時から19時のあいだ、葬儀・告別式は10時から11時のあいだに始まるのが一般的です。
通夜が夕方なのは、仕事を終えた人が参列しやすいためです。告別式が午前なのは、そのあとに火葬・骨上げ・会食が控えており、午前中に始めないと一日で収まらないからです。ただしこの時刻は慣習だけで決まっているわけではなく、次章のとおり火葬場の枠に強く縛られています。
葬儀は二日間に分かれ、一日目が納棺と通夜、二日目が告別式から火葬・会食までという時間割になります。
まず全体の流れを時刻で押さえておくと、どこに自分の時間を空けておくべきかが判断できます。
【図解1:通夜の日と告別式の日のタイムライン】
図解のとおり、二日目は集合から解散まで6〜7時間になります。以下、それぞれの日を詳しく見ていきます。
通夜の日は、午後に納棺を行い、17時ごろに親族が集合して18時に開式するのが標準的な流れです。
納棺は故人の身支度を整えて棺に納める儀式で、湯灌を伴う場合は1〜2時間かかります。遺族が立ち会う大切な時間なので、当日の午後は空けておく必要があります。受付は開式の30分前に始まり、通夜そのものは読経と焼香で1時間ほどです。
Q. 納棺式は何時ごろに行いますか。
A. 通夜の日の14時から16時ごろが一般的です。安置場所で行う場合と式場で行う場合があり、湯灌を付けると1〜2時間かかります。遺族が立ち会うため、通夜の前に時間を確保しておいてください。
Q. 僧侶の読経は何分くらい続きますか。
A. 宗派や僧侶の人数によりますが、通夜・告別式ともに30分から45分程度が一般的です。この間に遺族から順に焼香を行います。
告別式の日は、9時半の受付に始まり、出棺11時、骨上げ14時、解散16時半前後という時間割になります。
告別式そのものは1時間前後です。式のあと、棺に花を入れるお別れの儀と出棺の挨拶で15〜20分。そこから火葬場へ移動し、火葬と待機に90〜120分、骨上げに20〜30分かかります。式場に戻って繰り上げ初七日と精進落としを行うと、解散は16時半前後になります。詳しい進行はお葬式の流れで解説しています。
繰り上げ初七日をどこに挟むかで終了時刻は1〜2時間変わります。骨上げのあとに式場へ戻って行う形と、告別式の中に組み込む式中初七日があり、後者を選べば全体が早く終わります。初七日法要の意味と最近の実情もあわせて確認しておくと判断しやすくなります。
火葬を待つ時間は、炉に入れてから骨上げが終わるまで90分から120分ほどが目安です。
大阪市立瓜破斎場を利用する場合、火葬にかかる時間は90分から120分程度と案内されています。所要時間は火葬場や炉によって幅があり、1時間ほどで終わる地域もあるため、地元の斎場の目安を葬儀社に確認してください。この間、遺族と親族は控室で待機します。近年は控室が有料の施設や、外部からの飲食物の持ち込みを断る施設もあるため、待ち時間の過ごし方は事前に葬儀社へ確認しておくと安心です。火葬にかかる時間の詳細は火葬にかかる時間の解説をご覧ください。
葬儀の開始時間は、遺族の希望ではなく、確保できた火葬場の予約枠から逆算して決まります。
つまり、先に決まるのは「何時に火葬するか」で、告別式の開始時刻はそこから引き算で導かれます。この順序を知っておくと、葬儀社から提示された時間割の意味がわかります。
【図解2:火葬の予約枠から告別式の開始時刻を逆算する】
この逆算式に当てはめると、火葬枠が14時にしか取れなかった場合、告別式の開式は12時前後に後ろ倒しになります。
午前の火葬枠が埋まっていると、告別式は13時から14時の開始になることがあります。
午後開始そのものにマナー上の問題はありません。ただし全体が後ろにずれるため、骨上げが夕方、精進落としを終えての解散が17時から18時ごろになります。遠方から来る参列者の帰りの時間や、高齢の親族の体力を考えると、事前に「終了は夕方になる」と伝えておく配慮が要ります。
法律により、死亡から24時間を経過するまでは火葬も埋葬も行えないと定められています。
墓地埋葬法第3条は「埋葬又は火葬は、他の法令に別段の定があるものを除く外、死亡又は死産後24時間を経過した後でなければ、これを行つてはならない」と定めています。制定当時に蘇生の可能性を考慮したもので、感染症法第30条に該当する場合など、他の法令に定めがあるときは例外となります。したがって、亡くなった当日に火葬まで終えることは原則としてできません。
火葬場が混み合うと葬儀そのものが数日先になり、待つあいだの安置費用が日割りで加算されます。
大阪市内では通常2〜4日程度、冬場の繁忙期や連休明けには5〜7日程度待つことがあるとされています。参考までに、首都圏では平常時でも1週間前後という報告があります。待っているあいだは遺体の安置が必要で、安置室の使用料とドライアイス代が日ごとにかかります。
| 火葬までの日数 | 起きること | 追加でかかる費用の目安 |
|---|---|---|
| 0〜1日 | 法律上、死後24時間は火葬できない | — |
| 2〜4日 | 大阪市内で通常みられる水準 | 安置室料 1日5,000〜30,000円+ドライアイス代 1日8,000〜15,000円 |
| 5〜7日 | 冬場の繁忙期や連休明けに起こりやすい | 上記が日割りで積み上がる |
| 1週間を超える | 保存方法の見直しが必要になる場合がある | エンバーミングを行う場合15〜25万円程度 |
ドライアイスでの保存が何日まで可能かは季節と保管環境によって変わります。保冷設備のある安置室ならより長く保てるため、日数が読めない段階で自己判断せず、葬儀社に安置方法と費用の見通しを確認してください。
大阪市立の斎場は1月1日のみ休場で、それ以外の日は友引を含めて火葬を受け付けています。
大阪市の案内によると、市立斎場の火葬場使用料は市民の大人(10歳以上)が1体10,000円、小人(10歳未満)が6,000円、死産児が3,000円です。市民以外は大人60,000円、小人36,000円、死産児18,000円となっています。式場使用料は斎場ごとに異なり、瓜破斎場では昼間1回12,000円、夜間1回24,000円です。金額と時間区分の詳細は申し込みのときに確認してください。
友引に火葬ができるかどうかは自治体によって異なり、休場としている施設もあります。六曜は仏教の教えとは関係がありませんが、気にする親族がいる場合は日程を組む前に相談しておくとトラブルを避けられます。
葬儀の所要時間は形式によって大きく変わり、二日間の一般葬に対し、直葬なら1〜3時間で終わります。
どこまで儀式を行うかで、遺族の負担も参列者に求める時間も変わります。
| 形式 | 日数 | 当日の所要時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 一般葬・家族葬 | 2日 | 通夜1〜2時間+告別式の日5〜6時間 | 通夜と告別式を分けて行う標準的な形 |
| 一日葬 | 1日 | 4〜6時間 | 通夜を省き、告別式と火葬を一日で行う |
| 直葬・火葬式 | 1日 | 1〜3時間 | 式を行わず火葬場でお別れをする |
以下、それぞれの中身を見ていきます。
一般葬と家族葬はどちらも二日間で行い、告別式の日の拘束時間は5〜6時間です。
家族葬は参列者を身内に絞った形式で、進行そのものは一般葬と変わりません。参列者が少ないぶん受付や焼香の時間は短くなりますが、火葬と骨上げにかかる時間は同じなので、一日の長さはほとんど変わらないと考えてください。内容の違いは家族葬とは何かで解説しています。
一日葬は通夜を行わないため、納棺から骨上げまで4〜6時間で終わります。
午前に告別式を行い、午後の早い時間に解散できるのが一般的な進行です。二日間の拘束がなくなるぶん、遠方の親族や高齢の参列者の負担は軽くなります。ただし通夜がない分、故人と過ごす時間そのものは短くなります。費用やプランの比較は一日葬のプランをご覧ください。
直葬・火葬式は儀式をほぼ行わないため、集合から骨上げまで1〜3時間で終わります。
火葬場に直接集合し、炉の前で短いお別れをして火葬に入るのが基本的な流れです。ただし当日の所要時間が短いだけで、亡くなってすぐ火葬できるわけではありません。前述のとおり死後24時間は火葬できないため、安置の日数は他の形式と変わりません。読経を依頼する場合は炉前で10分ほど行います。所要時間は最短ですが、あとから「もっと見送りたかった」と感じる遺族もいるため、参列してもらう範囲を決める前に流れを確認しておくことをおすすめします。詳細は直葬の流れで解説しています。
集合時刻は立場で異なり、喪主・親族は開式の1時間前、一般参列者は30分前が目安です。
早すぎても式場の準備中で待たせてしまい、遅すぎれば進行に影響します。案内状に開式時刻だけを書くのではなく、集合時刻を分けて伝えるのが実務的です。
喪主と遺族、親族は、開式の1時間前には式場に入っておくのが目安とされています。
喪主は僧侶への挨拶、供花の並び順の確認、受付を任せる人への引き継ぎなど、開式前にやることが集中します。特に僧侶への挨拶とお布施を渡すタイミングは開式前が一般的なので、直前に到着すると慌ただしくなります。
一般参列者は開式の30分前に到着し、遅れそうなときは遺族ではなく式場・葬儀社へ連絡します。
喪主や遺族は式の進行中で電話に出られません。式場の連絡先に伝えれば、スタッフが席の案内や焼香のタイミングを調整してくれます。10分から20分程度の遅れであれば途中入場して焼香できることが多いものの、読経中や弔辞、喪主の挨拶の場面では扉を閉める斎場もあります。到着したらまずスタッフに声をかけ、指示に従って動いてください。通夜と告別式のどちらに参列すべきかは告別式の解説を参考にしてください。
一般参列者は出棺を見送って解散するのが基本で、火葬場まで同行するのは遺族が案内した人だけです。
火葬場へ向かう車の手配や、精進落としの人数はあらかじめ数えられています。声をかけられていない場合は、出棺の見送りまでで失礼するのが礼儀です。逆に喪主の側は、同行してほしい人に「火葬場までお願いします」と明確に伝えておく必要があります。
Q. 告別式の開始時間が午後になることはありますか。午前と何が違いますか。
A. 火葬場の予約枠が午後しか取れなかった場合、13時から14時の開始になることがあります。式そのものの所要時間は午前と変わりませんが、骨上げと精進落としが夕方から夜にかかるため、参列する親族には終了が遅くなることを事前に伝えておいてください。
Q. 大阪で友引の日に葬儀や火葬を行っても問題ありませんか。
A. 大阪市立斎場は1月1日を除いて開場しており、友引でも火葬はできます。六曜は仏教の教えとは関係がないため宗教上の問題もありません。ただし慣習として避けたいと考える親族がいることもあるので、日程を決める前に相談しておくと安心です。
Q. 火葬場での待ち時間は何をして過ごしますか。
A. 斎場内の控室で待機し、お茶や茶菓子をいただきながら故人の思い出を語り合うのが一般的です。控室で繰り上げ初七日や精進落としを行う場合もあります。控室が有料の施設や飲食物の持ち込みができない施設もあるため、事前に葬儀社へ確認してください。
Q. 告別式にどうしても遅刻しそうな場合はどうすればよいですか。
A. 遺族は式の進行中で電話に出られないため、式場や葬儀社に連絡します。10分から20分程度であればスタッフの誘導で途中入場して焼香できることが多いですが、式の場面によっては入場を待つよう案内されます。出棺に間に合わない場合は、後日あらためて弔問することを検討してください。
Q. 亡くなった当日に火葬することはできますか。
A. できません。墓地埋葬法により、死亡から24時間を経過するまでは火葬も埋葬も行えないと定められています。感染症法に定めがある場合など一部に例外はありますが、通常は翌日以降に火葬することになります。
葬儀の時間割は、火葬場の空き状況と式場の予約で決まります。急ぐときほど、先に枠を確認しておくことが負担を減らします。
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