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【図解】お布施の書き方・マナー完全ガイド!金額や封筒も解説

お布施の書き方がわからず、悩んでいませんか。お布施とは、僧侶への感謝の気持ちを金銭で表すものです。

しかし封筒の選び方や表書きの書き方、お札の入れ方など、守るべきマナーが多く存在します。

書き方を誤ると、僧侶に対して失礼にあたる場合もあるでしょう。

本記事では、お布施の封筒選びから表書き・裏面の書き方、金額の書き方、渡し方のマナーまで、図解を交えてわかりやすく解説します。

この記事を読めば、はじめての方でも自信を持ってお布施を準備できます。

目次

お布施を入れる封筒の選び方

正式には「奉書紙」、一般的には「白無地封筒」を選ぶ

お布施を包む際、最も正式な方法は奉書紙を使うことです。奉書紙とは、古くから公文書に使われてきた和紙の一種を指します。

半紙でお札を包み、さらに奉書紙で上包みするのが伝統的な作法です。

ただし、現代では白無地の封筒を使っても問題ありません。文具店やコンビニでも手軽に購入できます。

封筒を選ぶ際には、次の条件を満たすものを選びましょう。

  • 白無地の封筒
  • 郵便番号枠のないもの
  • 二重封筒でないもの
  • 「御布施」と印刷された市販の封筒

二重封筒は「不幸が重なる」という意味を連想させます。そのため弔事の場面では避けるのがマナーです。

郵便番号の枠が印刷された封筒も適しません。必ず無地のものを選んでください。

市販の「御布施」と印刷された専用封筒も便利です。表書きを書く手間が省けるため、筆に自信がない方にもおすすめです。

奉書紙を使う正式な方法に比べると簡易的ですが、失礼にはあたりません。

香典とは違う!お布施に水引は基本的に不要

お布施には水引をつけないのが基本です。この点は香典との大きな違いです。

香典は故人への弔意を表すものであり、水引が必要です。一方、お布施は僧侶への感謝を伝えるものです。

弔事そのものとは性質が異なるため、水引は不要とされています。

ただし地域によっては例外もあります。

  • 関西地方では黄白の水引を使う慣習がある
  • 一部の寺院では白黒の水引を使うケースがある

迷った場合は水引のない白無地封筒を選べば間違いありません。地域の慣習がわからないときは、葬儀社や地元の方に事前に確認しておくと安心です。

【図解】お布施の表書き・裏面・中袋の書き方

筆記用具は「濃墨の毛筆か筆ペン」を使用する

お布施を書く際は、濃墨の毛筆または筆ペンを使います。これは香典とは異なるマナーです。

香典では「悲しみの涙で墨が薄まった」という意味を込めて薄墨を使います。しかしお布施は僧侶への感謝を伝えるものです。

はっきりとした濃い墨で書くのが礼儀です。

避けるべき筆記用具は次のとおりです。

  • ボールペン
  • サインペン
  • マジックペン
  • 薄墨の筆ペン

ボールペンやサインペンは略式すぎるため不適切です。マジックペンも同様に避けましょう。

筆ペンを使う場合は、必ず濃墨タイプを選んでください。薄墨タイプは香典用です。

表書きの書き方(名目と名前)

表書きは封筒の表面に記載します。書く位置と内容は次のとおりです。

封筒の中央上部にまず名目を書きます。名目は「御布施」または「お布施」が一般的です。

その下の中央に、やや小さめの文字で名前を記載します。名前は喪主のフルネーム、または「〇〇家」と書きます。

表書きのポイントを整理します。

  • 名目は封筒の上半分の中央に書く
  • 名前は封筒の下半分の中央に書く
  • 名目より名前をやや小さく書く
  • 文字のバランスは封筒全体で整える

名目と名前の間には適度なスペースを空けましょう。全体が封筒の中央に収まるよう意識すると、美しい仕上がりになります。

裏面・中袋の書き方(住所・氏名・金額)

お布施の封筒には住所・氏名・金額を記載します。僧侶がお布施の管理をしやすくするためです。

記載方法は中袋の有無によって異なります。

項目中袋ありの場合中袋なしの場合
金額の記載場所中袋の表面中央封筒裏面の左下
住所の記載場所中袋の裏面左下封筒裏面の左下(金額の左隣)
氏名の記載場所中袋の裏面左下(住所の左隣)封筒裏面の左下(住所の左隣)
書き方の向き縦書き縦書き

中袋がある場合は、外袋の裏面には何も書きません。金額は中袋の表面中央に大きく記載します。裏面の左下に住所と氏名を書きます。

中袋がない場合は、封筒の裏面左下にすべてまとめて記載します。右から「金額」「住所」「氏名」の順に縦書きします。

いずれの場合も、読みやすい丁寧な文字で書くことが大切です。

金額は旧字体の漢数字(大字)で書く

お布施の金額は旧字体の漢数字で記載します。旧字体とは「大字(だいじ)」とも呼ばれる書体です。改ざんを防ぐ目的で、古くから使われてきました。

書き方の基本形は「金〇萬圓也」です。たとえば3万円の場合は「金参萬圓也」と記載します。

アラビア数字と旧字体の対応表は次のとおりです。

アラビア数字通常の漢数字旧字体(大字)
1
2
3
5
7七(漆)
8
10

金額別の書き方見本も確認しておきましょう。

金額旧字体での書き方
1万円金壱萬圓也
2万円金弐萬圓也
3万円金参萬圓也
5万円金伍萬圓也
10万円金拾萬圓也
30万円金参拾萬圓也
50万円金伍拾萬圓也

末尾の「也」は省略しても構いません。ただし記載したほうがより丁寧な印象を与えます。

通常の漢数字(一、二、三など)は線を書き足すだけで改ざんできてしまいます。旧字体を使うことで、金額の信頼性を高められます。

宗教・宗派別!お布施の表書きの違い

お布施の表書きは宗教や宗派によって異なります。誤った表書きは失礼にあたるため、事前に確認しておきましょう。

主な宗教・宗派別の表書き一覧は次のとおりです。

宗教・宗派表書き備考
仏教(一般)御布施・お布施最も一般的な書き方
浄土真宗御布施「読経料」「回向料」は使用不可
真言宗御布施「御供養」も可
神道御祭祀料・御玉串料・御榊料「御布施」は使わない
キリスト教(カトリック)御ミサ料・謝礼教会への献金として渡す
キリスト教(プロテスタント)記念献金・謝礼教会への献金として渡す

特に注意が必要なのは浄土真宗です。浄土真宗では、僧侶の読経は故人の供養ではなく、阿弥陀仏の教えを伝える行為と考えます。

そのため「読経料」や「回向料」という表書きは適しません。必ず「御布施」と書きましょう。

神道の場合は仏教用語である「御布施」は使えません。「御祭祀料」「御玉串料」「御榊料」のいずれかを記載します。

葬儀の場合は「御祭祀料」を使うのが一般的です。

キリスト教では教会や神父・牧師への謝礼として渡します。カトリックでは「御ミサ料」、プロテスタントでは「記念献金」が一般的です。どちらの場合も「謝礼」と書けば問題ありません。

宗派がわからない場合は「御布施」と書くのが無難です。葬儀社に確認できる場合は、事前に尋ねておくとよいでしょう。

お布施のお札の入れ方と包み方

お札は「新札」を用意し、肖像画を上に向ける

お布施には新札を用意するのがマナーです。僧侶への感謝と敬意を表すためです。この点も香典とは異なります。

香典では「急な不幸で準備ができなかった」という意味を込めて旧札を使います。しかしお布施は感謝の気持ちを伝えるものです。きれいな新札を用意することで、丁寧さが伝わります。

お札の入れ方にも決まりがあります。

項目お布施香典
お札の種類新札旧札(使用済みのお札)
肖像画の向き表面・上向き裏面・下向き
お札の枚数偶数でも可奇数が望ましい
複数枚の場合向きを揃える向きを揃える

お札は肖像画が封筒の表面を向くように入れます。さらに肖像画が封筒の開け口側にくるよう配置します。

つまり封筒を開けたとき、最初に肖像画が見える状態です。

複数枚のお札を入れる場合は、すべて同じ向きに揃えましょう。向きがばらばらだと雑な印象を与えてしまいます。

お布施と合わせて渡す別封筒(お車代・御膳料)

お布施とは別に「御車代」と「御膳料」を渡す場合があります。それぞれ異なる封筒に入れて準備しましょう。

御車代とは、僧侶が会場まで移動する際の交通費です。自宅や斎場など、寺院以外の場所で法要を行う場合に用意します。

僧侶が自分の車で来られた場合も、御車代を渡すのがマナーです。

御膳料とは、僧侶が会食に参加しない場合に渡す食事代です。法要後の会食を辞退された際に用意します。

御車代・御膳料を渡す際のポイントは次のとおりです。

  • お布施とは別の白封筒に入れる
  • 表書きはそれぞれ「御車代」「御膳料」と記載する
  • 封筒はお布施と同じ白無地封筒を使う
  • 名前の記載は不要な場合が多い

金額の相場は次のとおりです。

項目相場
御車代5,000円〜10,000円
御膳料5,000円〜10,000円

渡す順番にも決まりがあります。お布施を一番上に、その下に御車代、さらにその下に御膳料を重ねます。

すべて表書きが相手から読める向きで差し出しましょう。

お布施の金額相場と渡し方のマナー

葬儀・法要別のお布施の相場目安

お布施の金額に決まった定価はありません。あくまで感謝の気持ちとして包むものです。ただし、場面ごとにおおよその相場があります。

法要の種類相場目安
通夜30,000円〜50,000円
葬儀・告別式100,000円〜500,000円
初七日法要30,000円〜50,000円
四十九日法要30,000円〜50,000円
一周忌法要30,000円〜50,000円
三回忌法要10,000円〜50,000円
七回忌以降の法要10,000円〜30,000円
新盆・初盆30,000円〜50,000円
通常のお盆5,000円〜20,000円
納骨式10,000円〜50,000円

葬儀・告別式のお布施が最も高額になるのが一般的です。戒名の有無やランクによっても金額は大きく変動します。

地域や寺院との関係性によっても相場は異なります。

金額に迷った場合は、直接寺院に相談しても失礼にはあたりません。「皆さまどのくらいお包みされていますか」と尋ねれば、目安を教えてもらえることが多いです。

お布施を渡すタイミングとマナー(切手盆・袱紗)

お布施を渡すタイミングは、法要の前後の挨拶時が最適です。一般的には、法要が始まる前に僧侶へ挨拶する際に渡します。

法要後でも問題ありません。

渡す際の最も重要なマナーは、直接手渡ししないことです。お布施は切手盆や袱紗を使って差し出します。

お布施を渡す手順を確認しましょう。

切手盆を使う場合

  1. 切手盆の上にお布施を乗せる
  2. 表書きが僧侶から読める向きにする
  3. 両手で切手盆を持ち、僧侶の前に差し出す
  4. 「本日はよろしくお願いいたします」と一言添える

袱紗を使う場合

  1. 袱紗にお布施を包んでおく
  2. 僧侶の前で袱紗を開く
  3. 袱紗の上にお布施を乗せた状態で差し出す
  4. 表書きが僧侶から読める向きにする
  5. 「お布施をお納めください」と一言添える

切手盆とは、慶弔時に金封を乗せて渡すための小さなお盆です。黒塗りのものが一般的で、仏具店や文具店で購入できます。

袱紗とは、金封を包む布のことです。弔事では紺色や深緑色など落ち着いた色の袱紗を選びましょう。

慶弔両用の紫色の袱紗があると便利です。

知っておくと安心!お布施に関するQ&Aコラム

急な不幸で準備できないときの応急処置

突然の訃報で新札や奉書紙が用意できない場合もあります。そのような場合でも対処法はあります。

新札が手に入らない場合は、できるだけきれいなお札を選びましょう。折り目の少ないお札をアイロンで軽く伸ばす方法もあります。

白無地封筒はコンビニでも購入可能です。深夜でも入手しやすいでしょう。

筆ペンが手元にない場合は、太めのサインペンで代用することもやむを得ません。ただし正式なマナーではないため、あくまで応急処置と考えてください。

金額で避けるべき数字のタブー

お布施の金額には避けるべき数字があります。

  • 「4」は「死」を連想させる
  • 「9」は「苦」を連想させる

そのため4万円や9万円といった金額は避けましょう。端数のない切りのよい金額が望ましいとされています。

1万円、3万円、5万円、10万円など、キリのよい金額を包むのが一般的です。

お布施は相続税の控除対象になる

お布施は葬式費用として相続税の控除対象になります。これは相続税法で認められた正当な控除項目です。

控除対象となるのは、通夜や告別式のお布施です。法事や法要のお布施は控除対象になりません。

控除を受けるためには、支払った金額と日付の記録が必要です。領収書が発行されない場合は、メモを残しておきましょう。

記録すべき項目は次のとおりです。

  • 支払い年月日
  • 支払い先(寺院名・僧侶名)
  • 金額
  • 支払いの目的

税務上の正確な判断は税理士に相談することをおすすめします。

葬儀費用の控除は相続税の負担軽減に役立つため、忘れずに記録しておきましょう。

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